原板の前処理による色付けへの影響について

 AIの色付けの精度を高める手段として、先ずは原板に付いた傷や汚れの修復加工、コントラストの補正やシャープ化など、前処理の重要性が挙げられます。これはAIが局所的な部分や物体、また風景などのシーンを正しく捉えるために大切な要素であり、劣化の激しい写真の色付けには大変有効な手段となります。シャープで解像感の高い写真に比較的精度の高い色付けがなされる理由も、ここにあると思われます。また前処理の重要性はAIに限らず人間による色付けでも同様で、原板の劣化が激しいほど、前処理を施すことにより色再現に好影響を及ぼす可能性が高くなります。

未修復ベース例 1   写真提供:千葉県 I様
例1 原板(未補正・未修復の状態)
下矢印
上記画像のAIによる自動色付け結果
上記画像のAIによる自動色付け結果
未修復ベース例 1   写真提供:千葉県 I様
例1の原板に前処理を施した状態

※当社による「写真修復・修整基本作業」を済ませた状態

下矢印
前処理済のAIによる自動色付け比較例 1
上記画像のAIによる自動色付け結果

 自動色付けウェブサービスの比較検証 ページでもご紹介した40年以上前のスナップ写真で、原板は経年劣化が著しい状態です。いずれのAIも前処理(傷や汚れの修復加工、コントラストの補正やシャープ化等)を施すことにより、色付けの精度が格段に向上しているのがわかります。当社にて色再現作業をご用命いただく際も、先ずは「写真修復・修整基本作業」の実施をお薦めしています。

当社による修復・修整+色再現   写真提供:千葉県 I様
当社による修復・修整+色再現(ハイブリッド着色)

未修復ベース例 2   写真提供:東京都 T様
例2 原板(未補正・未修復の状態)
下矢印
上記画像のAIによる自動色付け結果
上記画像のAIによる自動色付け結果
未修復ベース例 2  写真提供:東京都 T様
例2の原板に前処理を施した状態

※当社による「写真修復・修整基本作業」を済ませた状態

下矢印
上記画像のAIによる自動色付け結果
上記画像のAIによる自動色付け結果

 昭和初期に撮影された写真で、原板は褪色・傷・染みなど劣化が著しい状態です。いずれのAIも前処理による色付けの精度の向上が見られました。

当社による修復・修整+色再現   写真提供:東京都 T様
当社による修復・修整+色再現(ハイブリッド着色)

※写真の注釈に関して

[原板]出典元のURLを明記。当社顧客提供の場合、都道府県名及びお名前(イニシャル)を表記。

AIによる自動色付け「Automatic Image Colorization」及び URLを明記。左より、

 http://iizuka.cs.tsukuba.ac.jp/projects/colorization/web/
 https://colourise.sg
 https://www.colorize.ml
当社による色再現原板をグラフィックソフトにより傷・汚れ等を除去・低減、コントラストの最適化等の修復・修整加工後、彩色加工を施し、AIによる色付けデータを加え(依存度は写真により異なる)最終的に補正する「ハイブリッド着色」。

 次項では、99%の満足度を目指す、AIと人間による白黒写真の色再現「ハイブリッド着色」をご紹介します。

※本ページに掲載されている画像は検証例として加工したものです。混乱を避けるため、無断転載・転用を禁じます。