色再現作業例(難易度ランクA)
白黒写真や著しく褪色してしまったカラー写真に、グラフィックソフトを使い自然な着色加工を施し、色を再現します。色の3要素(色相・彩度・明度)や当時のフィルム特性を踏まえた上で、聞き取りや調査資料、またAI(人工知能)による色付けデータ等も汲み入れ、「正確さ」と「自然さ」を追求して、丹念に着色作業を進めます。
現在、AI(人工知能)による白黒写真の自動色付け技術が開発され、数々のウェブサービスも登場しています。この技術を簡単に説明すると、AIが写真の局所的な部分や物体、また風景などのシーンを捉え、蓄積された膨大なデータを元に「それが何か」を認識して色を推定し着色するというものです。従来は人間がグラフィックソフト等を使い細かく手作業で色付けしていたことを、瞬時にしてこなしてしまうという驚愕の技術と言えます。
ただ、現状のAIに共通する傾向として、教師データが用意されていない特定の人工物の色を推定するのは実質不可能であり、その場合セピアのような平均的な色を付けてきたり、大きく外してしまったりします。またクリアでシャープな解像感の高い写真には比較的高精度な色付けをしますが、逆にコントラストが低かったり、原板の状態が悪く(褪色・傷・汚れが酷い等)ぼんやりとした印象の写真には、はっきりと色を付けなかったり、セピアにしてしまったりする傾向があります。
詳しくは 自動色付けウェブサービスの比較検証 及び 原板の前処理による色付けへの影響について ページをご覧ください。
写真左:原板 中:AIによる自動色付け 右:当社による色再現(ハイブリッド着色)
当社の「ハイブリッド着色」は、グラフィックソフトによる入念な修復・着色データをベースに、AIによる色付け+高精細化加工データを効果的に加え、より自然で鮮明な仕上がりを目指します。AIの依存度は写真により異なり、複数のAIの出力結果を部分的に融合する場合もあります。「ハイブリッド着色」は、ヒトとAIとのコラボレーションにより、99%の「正確さ」と「自然さ」を追求し、色再現します。
写真左:原板 中:AIによる自動色付け 右:当社による色再現(ハイブリッド着色)
「ハイブリッド着色」の特徴
・原則として「写真修復・修整作業」の前処理を施す
・技術者によるグラフィックソフトでの入念な着色データがベース
・AI(場合により複数の組み合わせ)による自動色付けデータを効果的に結合
詳しくは 当社の色再現「ハイブリッド着色」とは ページをご覧ください。
「ハイブリッド着色」は、原則として「写真修復・修整基本作業」と「色再現(カラー化)作業」の組み合わせとなります。
写真によって作業内容は大きく異なるため、5段階の難易度にランク分けすることで、より明瞭な作業料金をご提示しております。
色再現(カラー化)作業料金表
写真修復・修整・色再現作業例のページでは、難易度ランクを明示した具体的な作業例をご紹介しております。
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画像の添付が可能です。